Gone Angels

随分前に「ピンクのスタンガン」のエントリを書いたけど、世界はまだまだ地獄の様相を呈しているね。
どうしたらいいのかまだわかりません。たまに苦言を呈するようになりました。おやさしいこと。
本当に言葉を選ばずに言うなら、見ていて不快だし、哀れだし、滑稽だと思います。だからはっきり言うね。仮想敵の“女”や“フェミニスト”を設定して攻撃するのはやめてください。それは加害行為で、同時にあなたの視野の狭さと考えの浅さを露呈させる愚かな行動です。

少女革命ウテナ第39話「いつか一緒に輝いて」で、たいせつな友達に手を伸ばしたまま、幾億もの剣に貫かれたウテナが学園を去った後、鳳暁生は妹にこう言いました。

「やはり彼女には、革命は起こせなかった。消えてしまった彼女は、この世界ではただの落ちこぼれだったんだ。」

妹はこう言いました。

「あなたには、何が起こったかもわからないんですね。もういいんです。あなたは、この居心地のいい柩の中で、いつまでも王子様ごっこしていて下さい。でも、私は行かなきゃ。」

わたしも行かなきゃ。
(3/31の監督のツイートに関する一件に関しては、あの文脈でプロモーションを行ったことの暴力性についてはやはり批判を禁じ得ないと思うし、謝罪がいわゆる「ご不快構文」であったことも、正直言うと残念です。
しかし、一つの発表されている意図が存在することは、それ以外の事実の不在を意味するわけではないとも思っています。
そして、彼(暫定的にこう呼称します、日本語にもtheyがあるべき)の作品に救われてきたこと、彼の作品と出会えたことを感謝していることについては、否定する必要はないと思っています。)


本当にあなたが「何が起こったかもわからない」んだとしたら、わたしは何冊かの本を薦めることができますし、ニュースを見ることをおすすめしますし、エコーチェンバーの中から出ていくことを勧めます。
分かった上で開き直っているのだとしたら、わたしにできることはもう何もないので、あなた以外の人に向けて「この人が話していることは無知蒙昧からくる妄言にすぎません」と言う努力をします。それで不利益を被ることになるとしても、それは怖いことだけど、可能な限り努力したいと思っています。
世界を革命するために。

Gone Angels

Gone Angels

  • Mili
  • アニメ
  • ¥153


追記:
「ピンクのスタンガン」のエントリで、呪いを解くよう促していくしかないのかもしれない、と書いたけれど、
最近仲のいい友人グループの会話の中で、性暴力やジェンダーに関する構造に対しての問題提起みたいなことがたまに起こることを嬉しく思っています。
それはわたしが影響を与えることができた、と言う意味ではなくて (そうだとしたらもっと嬉しいですが) 、
その場を “そう言う話ができる場” として構成することができているのが、グループのメンバーの一員として、すごく嬉しい。
なんでも助け合おうね。そういう友達でいよう。